日本で黙って
番田 

誰もいない
教えを求めるとき 僕は
空のどこかになくなった思いへと立ち
でも遠く 僕の 海の中から震えている

人や君のことに
外に閉じこもっていくときに だけど
僕の骨も溶かされていくだろう
そんな気のする 僕は廊下を消えた外の果て

落書きを
白くしていく脇の目で
荷物置き場から遠いところにある公園で
未来を 楽しみを 淀む緑に踊っていた

草を手の中に見て
ニューヨークの空へと 散らばっていった
漂白された匂いを
この国として 僕の心の内に秘め


自由詩 日本で黙って Copyright 番田  2009-09-11 00:38:28
notebook Home 戻る