Lullaby
綾瀬たかし

 
 
 
【Lullaby】



 いつだってそうして片意地張って背中を向けるの
 まるで私の存在なんてあなたの中には無いみたい
 だからサヨナラするのよ
 釣り合わない愛など私には必要ないもの

 きっと私なんてあなたには必要ないのよ
 男は気紛れな生き物
 一人でだって自由にやれる
 女はいつでも泣かされてばかりの哀れな生き物ね

 本気だったのは私だけみたい
 淋しかった心の隙間にそっと入り込んできた
 あなたの優しさが愛に思えたのよ
 そんなあなたに溺れた私がバカで惨めなだけ

 また一人シャンパングラスを傾けて
 夜の中で思い出を飲み乾すわ
 一時だけでも忘れられるのならシアワセよ
 あなたにはもう関係ないこと

 二度と名前を呼ばないで
 二度と名前を呼ばないわ
 それが大人の付き合い方よね
 愛は向き合いだけど別れはいつでも背中合わせよ
 
 
 


自由詩 Lullaby Copyright 綾瀬たかし 2009-09-10 00:21:16
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