海ではない僕で
番田 

夜の公園を手放されていく
そこに何かとしてではなく 座り込むように
立ち止まろうとして根っ子にさせられた体から
体として 出した手に取るように

思いを寄せる袋のコインの一つを立とうとしている
明日を夢見させられている動物でなく
誰かに 死の 川として飲み込むように
遠く光に満ちようとする過去として

今日ではなくなった
駄目だが 元気だった 僕は感じさせられながら
誰かになろうとした その 誰かかもしれないと
でも悪くさせられて遠いところへ立とうとしている

生活に駄目な 散漫さに 今日だ
知ろうとしながらノートに書き 引く
消えたように立たされた月日として ここではない場所から
でも外へと声として 夢であろうとする誰でもなく

寂しい目眩のかけらもなかった 電車の僕の中に音楽のようなものがあればと
現実を想像へと光だ 明日として元気になろうとして 
考えている体の中から湧かせられながら
手前にあるのかも だけど 君に確かなものはある

実感として 何一つ
この海として そして体ではなくなった外だろうか


自由詩 海ではない僕で Copyright 番田  2009-09-10 00:19:53
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