さいはて。
ジャイコ

箱に詰めて流したきみを
どこか異国の空が受け止めてくれているころかしら
どうしてもコール音が鳴りやまなくて
きみは深海の奥深くへ行くと言ってきかないものだから

回転する機械はいつも
わたしを眠りにさそう
それはきみの望んだことと
あまり変わりのないものだ

星のよく見えるところで沈みたいと
あなたは私にだけ囁いた
それは愛を説かれるよりもずっと
わたしのくちびるを痺れさせる結果をもたらすの

眠りたいと願う月は
今日も少しずつ瞼を閉じてゆく


自由詩 さいはて。 Copyright ジャイコ 2009-09-08 21:42:35
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