日没に瞬きをしないアンドロイド
相馬四弦

機械のひと

超高層ビルの屋上で

タンポポの綿毛を吹いている

いのち

夕焼けに熔かされてゆく

この星の肌を流れてゆく

抱き寄せたものの輪郭も不確かな

暗い夜に聞くお話の中に

届けられる

そして 機械のひと

うごかなくなる





自由詩 日没に瞬きをしないアンドロイド Copyright 相馬四弦 2009-09-08 01:30:52
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