藍色——朝顔
照留 セレン

目を覚ました時には
世界は満ちていた
あなたのあいが溢れだして流れ出して
私は土にしがみついていた

あいの量を覚えてあなたは
それを注いだ 朝に夜に
私は垣根をめぐりながら咲き方を考えていた
太陽の昼でも月の夜でもなく
ふたつがひと時巡りあう そんな朝にしようと

夏の日 涼しい朝の一瞬
あいに染まって あいに咲いた
私をあなたは摘み取って
叩き染めにした


自由詩 藍色——朝顔 Copyright 照留 セレン 2009-09-07 18:52:30
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虹の七色