台風38号
ジャイコ

白い空に映ったわたしは
あまり遠くをみれずに泣いていた

自分を知るということは
絶望するのと変わらない

私の言葉を舌に載せたら
膝の震えが止まらなくなりました

痺れた指先で君の裾を掴んで
雲を掻き分けて求めた君の名を一心に叫んだりもする

ほら
夏が終わる


自由詩 台風38号 Copyright ジャイコ 2009-09-05 02:01:45
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