土工日記
馬野ミキ

腰袋に小さな穴を開けて
そこに花の種をつめている
みんなの言ってることが分からないのに
分かったふりで失敗したので
監督に怒られている
まばたきをしている間に
ミートボールを盗まれた
トンパックのなかで
刈り取られた雑草に包まれて眠る




























埋葬-
























鳶が足場を組む
それがいつか太陽に届く














自由詩 土工日記 Copyright 馬野ミキ 2009-08-31 02:03:23
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