夜の神様と秘密
ゆりあ

秘密が
秘密が欲しいの
太陽の光に照らされて
私あの娘の秘密知ってる

ごめんね山田さん
私止まらない
ごめんね先生
私止まらない
ごめんねヒロくん
私止まらない

私止まらない

私人を裏切るのが好きなの
ギリギリまで近付かせて安心させて
天才的なタイミングで相手を裏切るのが
仲良くされると意地悪したくなっちゃう
ごめんね山田さん
だって最初から私あなたのこと嫌いだったんだもの

止まんない
止まんないよ
きっと夜の神様が私のこと操ってるんだ
私呪われてるの

血が止まんない
あの娘の白い肌から流れる赤黒い血
お母さんに洗濯してもらった真っ白い靴下にも付いちゃった
ごめんね
処女だったんだね
ごめんね
でも山田さんがいけないんだよ
だって山田さん小林くんと仲良いでしょ

ごめんね私のせいじゃないんだ
夜の神様から手紙が届いたの
だから言われてやってるの
小林くんと仲良くしないでよ

私いけないことしてみたかったの
とってもいけないこと
だってみんな嫌いなんだもの
今では夜の神様だけが親友
私と夜の神様だけの秘密が昼間の天使たちを穢す
君に意地悪したいだけ


自由詩 夜の神様と秘密 Copyright ゆりあ 2009-08-27 22:27:25
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