夕立
kauzak
夏の夕暮れ
散歩する僕を突き放すように
雲は遠く空を覆っている
沈んで行く太陽に照らされて
黄金色に光っている
あたりには
雨の匂いが満ちてきて
遠くから雷鳴が聞こえる
こちらに近づいてくる
傘を持ってないけれど
このままここで待ち受けて
夕立に打たれるのもいい
いつでも予想どおり
何でも予定調和の日々に萎えきった心を
雨は洗い流してくれるだろう
水と光と音が身体に満たされたなら
夕立が残した涼しい風に吹かれて
僕はまた歩きだすとしよう
自由詩
夕立
Copyright
kauzak
2009-08-23 23:16:40
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