森の少女たち
ゆりあ

「ねえ確かに感じるこの死の匂い
わかるの
視覚でも聴覚でも感じられないこの香り
神様の匂いかなあ
わかるでしょ?君も」


私たちの宗教に入らない?
女の子だけだし
お菓子もたくさんあげる
男の子が欲しくなったらかわいい男の子たち呼んであげる
みんなであの森の白いお城に住みましょう
きっと楽しいわ
まずみんなで体を川で洗いっこするの
それから13回寝た次の火曜日には
みんなでそれぞれ好きな場所をナイフを使って傷つける
女の子たちの中で一番上の子3人は毎週水曜日に森の奥まで行ってあることをしてもらうんだけど、今はまだ言えない
それからこのお城は13人しか入れないから、一年間に3人は出てってもらうわ
その他にもたくさん決まり事があるの
どお?入るでしょ?


「彼女は真っ白な紙に高級そうな重い万年筆で自らの名前を書いた。二度と帰ってこれないとは知らずに。」


自由詩 森の少女たち Copyright ゆりあ 2009-08-23 04:36:28
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