最終幕の窓辺から
瑠王
第一幕
私に穴があいてしまった
安物のメビウスを架けて
これはピアスだと言った
第二幕
私に穴があいている
冬場は雪で埋まるけど
夏場の私は晒し首
第三幕
私の穴は水溜まり
スコール涙で水溜まり
時折ひとが落ちてゆく
十五分の休憩に入ります
誰かの景色で埋まるかな
それとも私は雨の窓
自由詩
最終幕の窓辺から
Copyright
瑠王
2009-08-23 02:18:44