2時
神無月まりあ

君の手のひらを
あたしの心臓の上に持っていった

 そっと

   ふれた

     あつい

       やわらかさ

夢の世界で君は
あたしの乳房に触れているかしら

君の寝息があたしのおでこにかかっていて
あたしの心臓の音が君の手のひらに伝わっているはずで

 ぬくい

   いたみが

      おくに

         とどく

痺れてきたくちびるに
そっと指で触れてみる

君の脚で私の脚を閉じ込めて

あたしは深く
夢へと届く


自由詩 2時 Copyright 神無月まりあ 2009-08-20 01:57:01
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