時間のふしぎ 
服部 剛

エスカレーターに立ちながら 
トランクを降ろし 
文庫本を開いていた 

上がり終える
一歩手前に 

 あっ 

と焦ってつまずきそうな 
こころを鎮めたら 

足元の、一歩手前の  
瞬間が 
不思議なほど、すろーに伸びた 





自由詩 時間のふしぎ  Copyright 服部 剛 2009-08-17 20:40:32
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