走馬灯
セガール、ご飯ですよ

テキーラを飲みながらお前を口説いてやろうかと
先ほどからしつこく電話がかかってきて困るので
穿いているパンツの色を詳しく教えて先手を打ったら
いや別にそういうのじゃないんですけどもういいですと
テキーラを飲みながらわたしを口説こうとした人は
いきなり弱気になって電話を切ってしまった
それはそれでまあ全然構わないと思うんだけれども
わたしを変態だとして警察に突き出すのはどういう了見だろうかと
死刑台の上で意識を失いかけたその刹那に少しだけ思い出した


自由詩 走馬灯 Copyright セガール、ご飯ですよ 2009-08-17 18:12:16
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