密かなる、ブライアン
木葉 揺

いつもは閉じられている
一直線の情報の
蛇口をひねったのは
自分だったのか
センサーだったのか
間違えて、反応されてしまった

いずれにしても、ブライアン
許可もとらずに経歴を話した
軽い罰を与えておくれ
君は密かなる策略者ということに
感動するのが自分だけとは
なかなか酷な喜びで

護衛にもなれないヤツを
雇ってくれてる君
あの岩山を見上げて
歩き出す背中に、ブライアン
いつか光がさす時間を共有するんだ

だから軽い罰を
生まれ変わって追従しよう



自由詩 密かなる、ブライアン Copyright 木葉 揺 2009-08-16 01:48:25
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