前線
こしごえ

いちわの鳥に 風をみた
杉木立の影が 夕日影にのべる、真際。
ききしにまさる、

流星雨の頂点木霊する。
きせるで盲目をふかす
老婆の内耳が澄む遠く
(瞬きを。

フロント硝子のみの
自動車は信号の林に
産みおとされる






自由詩 前線 Copyright こしごえ 2009-08-15 05:49:52
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