言葉のペン
番田
僕であってそのことを
僕である腕に 僕のその地を
抱き留めさせられるように 考えの外に
そして 見つめてきた 白波に 消えて
立っていたボロボロの
橋の下 毛布に魚か何かがかかるのを けれど
絶望に握りしめるものとして 見つめている
肉体のようなものとして 絶望としてではなく
見た気がする 夢見てきたのではなく
塊であるがままのコインに それは
くるまらず その銀を
だけどそして待っている何かの 獲物であって
ロックベースを 始まりに
手にさせられて ステージで黙っていたけれど
降りた 君たちの声から そして
今日だったか それとも誰かであったのか
言葉のペン 僕は川へと
自分ではないような うなぎとなって
人に存在し続け 過去となり
歩く自分に生まれ変わらせられるの だろうか