ゴースト(無月野青馬)

日常は紫で溢れていた
「電車が来ます」
点滅が知らせる


シャリバンみたいな顔をした先頭車両が来て、奇星に連れて行かれる


日常は紫で溢れていた
車内にはサイケデリックなtattooを入れた先人がいた


放浪癖が抜けない
でも、誰にも咎められなかった


日常は昔から紫で溢れていた
幼心に分かっていた
至る所にサイコの気配
それに巻かれる大人


サイケデリックなtattoo、いいなぁ 入れてみたいな 赤射!って
そうしたら少しはまともに生きられるかな
何処ででも


日常は今も紫で溢れている
昔から紫そのものだった
tattooを入れてしまった




自由詩Copyright ゴースト(無月野青馬) 2009-08-13 22:02:09
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