蜘蛛
ゴースト(無月野青馬)

ふと、した時
この世の全部は、蜘蛛の糸に覆われているのではなかろうかと、
心配してしまう
心配性の僕は
心配してしまう
勘ぐり屋の僕は


ふと、した時
魂の全部は、蜘蛛の巣に捕らわれているのではなかろうかと、
心配してしまう
心配性の僕は
困惑してしまう
小心者の僕は


大きな存在、目に見えないくらいデカい、大きな仕掛け
目にしているモノが全てその仕掛けの一部
なんてことが
有り得るのなら
僕は、真っ先に嵌められてしまうよ、きっと


例えば、あそこに浮かぶ雲が、突然、蜘蛛に変形して、僕の方に向かって来るとか
例えば、目を潤ませ僕に告白してきた後輩と僕を結ぶ線が、突然、蜘蛛の糸に変形して、後輩は実は蜘蛛女だったとか


有り得る?





自由詩 蜘蛛 Copyright ゴースト(無月野青馬) 2009-08-12 21:26:57
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