ある街で
番田 


古ぼけた
教会を過ぎて
道をたださまよい

歩くことがダメでダウンするという
太ったおじさんに
この石畳の道をどこへ行けば
目指す場所にたどりつくのだろう



この国には目指す場所すらなかったけれど
黒人がソウルミュージックを歌うように
曲は外国かぶれの日本人も演歌であって欲しい
楽しんでいるような気がする心が
ラテン語に満ちた頭のこんなときは

ルーツが演歌なものがいい
日本の歌謡曲を聴いていると
その繰り返しで落ち着かされていく



ガイドに載っていた店に入って
ものすごい量の肉を食べさせられて
午後は日の差さない部屋で
名の知れないホテルで僕は


自由詩 ある街で Copyright 番田  2009-08-10 02:29:41
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