太陽の歴史
瑠王


二本足で立つ老人の 孤を描いた中枢は
結末の骨をもって 循環の窓を射る

あらゆる愛と憎しみだった形は
一人ぼっちの空に抱かれて
今なお愛と憎しみとして連鎖する

高架下で眠る 鳩達の明日を私は知らない
残されるもの 先に続くものにも
違う明日が訪れ しかし同じ夜に眠る

毎日の食卓でさえ終わりと始まりを司る
パンを食べ終えても
次の朝にはまた新しいパンがあるように
世界は何度も 終わり 始まる

いつか立つ私の 孤を描いた中枢は
結末の骨をもって 循環の窓を射る

それを受けた幾千もの誰かが
次の朝にはまた新しいパンを

これはすべて、太陽の歴史


自由詩 太陽の歴史 Copyright 瑠王 2009-08-10 00:58:44
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