Personality Crisis
ゆりあ
「永遠の純情セブンティーンでいたいです☆」
ってあの娘
汚れてるくせに
あの娘は私と一緒といた頃とは全く違う人間になっていた
私はあの娘がいけいけのセブンティーンだった頃に
わかりもしない哲学の本を一人図書室で読んでた
私はあの娘がいけいけJKぶりを世間に見せつけていた頃に
図書室の窓から外を恐ろしく空虚な目で見てた
私だってちょっと前はあの娘と同じ空気を吸っていたはずなのに
昔はよくつるんでたのに
悪魔のクラス替えのせい
美術部なんか入らなければよかった
ロックなんか聴かなければ
もうだめ何もかも手遅れ
今頃気付いたって無駄
そんな私は今も恐ろしく虚無的な顔で外国の変なロックンロールを聴いている
私のどこがロックなんだか
あ、そっか私トム・ヨークと結婚すればいいんだわ
デイヴィッド・ヨハンセンでもいいわ
いいえ、何を言っているの私
お母さん私樹海行ってきます
あああの娘の制服の白いセーターの色が眩しくて
さよなら先生
もう私先生の家に行けない
あの娘も先生の家来てたんでしょ
もうだめ私死にたい