蛍
三奈
生きる意味はどこに落っこちているの?
透明なそれらは簡単には見えなくて
僕の心の瞳は
何年も、何年も
ちっぽけな意味を探し続けている
夏を彩る蛍が
夜空を飛んだ
小さな命が
空を照らした
きっと生きる意味も同じように
僕の周りをふわふわ飛んで
捕まえられるのを
待っている
今、手を伸ばしたら届くかな?
儚い光に、届くかな?
その光はちっぽけでも
闇をわずかに照らしていた
自由詩
蛍
Copyright
三奈
2009-08-07 16:13:13