パーペンディキュラ
瀬崎 虎彦

夏の乾いた心に結晶する
ホワイト・サイの六花
明け方 西の空に力強く
まだ月が見えたころのはなし

気持ちを繋ぐロープは
駅前の人、人、人で混線中
ひとまず心を落ち着けようと
スコッチを頼んだのがそもそもの間違い

まっすぐ向かい合う 線分と線分
あるいは全く身を翻す 垂直交差
どちらにしても平行でない限り交じり合う

平行であるなら二人は常に共にあり
そうでなければ二人はいつか出会う
ほらね どちらにしろ僕の勝ちです


自由詩 パーペンディキュラ Copyright 瀬崎 虎彦 2009-08-07 14:49:42
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