澱(おり)
within

累々とした孤独に石を投げる
 
 カラン 

と音を立てて、転がり落ちたのは

 いつかの嘆き

降り積もる塵芥に 深き静寂の痕跡を読み取る

 動かなくなった時計

指し示しているのは 忘れられた団欒

 ほこりをかぶった温もり

その上に また今日も降り積もる

                 (2009.8.6)


自由詩 澱(おり) Copyright within 2009-08-06 05:43:46
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