Kristina
邦秋

街は白く染められた
見上げればまた白い月
君はひとつ頷いた
見上げれば黒い空

戻れない道に入った
僕は まるで
誰の目にも入らない
ようなままで

躯は白く縁取られて
隣からは白い声
君は深く頷いた
隣にはまだ白い闇

煙草の煙よりも
軽く 飛べる
今から何を捜そう
君と…

笑いかけるその顔に
僕は凍りついて
次の季節が控えた
刹那と呼べるから

クリスティーナ クリスティーナ クリスティーナ
クリスティーナ クリスティーナ
The savage way that I walk along


クリスティーナ クリスティーナ クリスティーナ
クリスティーナ クリスティーナ
The savage way that I walk along

戸惑いなら隠さない
痛みは感じない
過ぎる時間(とき)に目に浮かんだ
虚ろな夢だから

街は白く染められた
見上げればまた白い月
僕はひとつ頷いて
見上げた黒い空


自由詩 Kristina Copyright 邦秋 2009-08-04 17:33:39
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