月夜野に咲く華の様に
漣 風華

月が揺れたように
見えたんだ
きっと君が近くに
来たんだね

君が帰るまで
僕はずっと泣いていました
全身を硬直させて
僕はずっと震えていました

想い合えた筈なのに
傷つけ合って
君が吐いた暴言は
君の叫びだった

陽が月を燃やして
月が泣いていた
きっとあの泪も
君のものなんだね

僕を待って
君は泣いていたんだね
僕の心に君が居ないから
君は震えていたんだね

笑い合えた二人なのに
傷つけ合って
君の歪んだ微笑が
君の最期だったね

月夜の公園に
君の泪が
見えなくなった私が居た


自由詩 月夜野に咲く華の様に Copyright 漣 風華 2009-08-03 23:42:38
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
夜明け前の鬱屈