日食
まさたか



幸せは
あなたがいて
わたしがいること

月に食べられた太陽の
その切れ端を見ている

絡めた指先と肩に触れる体温
鼻を寄せるとほんのり汗の匂い
暑いね、ってつぶやく

幸せは
眠りに落ちるその一瞬前にとてもよく似ている

気がつくのはいつも
終わってしまってから

本当は少しだけ
寂しい思いが混じってる

月もきっと同じ気持ちなんだよ
たまに寂しくなるから
太陽にキスしたかったんだね


あなたが笑う

その笑顔が

私には
いちばんの幸せ


自由詩 日食 Copyright まさたか 2009-08-03 16:41:36
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