それでも僕は
瀬崎 虎彦
やわらかすぎる窓辺で
まだ未来を知らない
不安を覚えるよりも
呼吸するのに忙しいと
しなやかで軽い繊維
気持ちばかりが走る夜
時間と季節を一足飛び
白いスニーカーに風
戻れるなんて思わない
戻ろうなんて思わない
二人には二人しか答えがない
一人でも確実に生きていける
君でなくても不可能ではない
それでも僕は君にする
自由詩
それでも僕は
Copyright
瀬崎 虎彦
2009-08-02 22:13:42