思い出
ミツバチ
淀みなく
澄んだ水面に映りゆく
四季の情景を切り取れば
誰かの笑い声がこだまする
木の葉の隙間から眩しい太陽が顔を出し
汗で光る肌を焦がしてゆく
何処までも続く青い空を追いかけて
休みなく走り続けたあの頃は
こんな未来を想像出来たかな?
アルバムを開いてみる
少し色褪せた写真の中の僕は
何処までも無邪気で
素直な心で笑っている
今の僕はどうだろう?
社会の仕組みと人間関係に
疲れ気味の顔は
笑顔すら消えて
写真の中の君は羨ましい
心の底から笑ってる
あの頃は
早く大人になりたかったけど
体いっぱいで
楽しめない
空高く登っていた太陽は
いつの間にか傾いて
カーテンの隙間から
少し涼しい風が吹いている
あの頃には戻れないけど
顔をあげて
少し元気のでた心で
頑張ってみるよ