ゆめの柩(六)
信天翁

              夜の十一時
テレビはメイン番組を終えようとしている
   おいらも一日がしぼもうとしている
           そのときになって
      最低の自己暗示をかけるのか
       それとも かけられるのか

    安養の眠りをもたらすミューズを
      打ちのめさんばかりの暴力で
 ぼろぼろな脳神経が釘を打ち続けるのだ
              ゆめの柩に

                しかも
    ターミナルの鈍重なスピーカーに
   ことさらボリュームをアップさせた
 タナトスの呪文を伴奏として流しながら




自由詩 ゆめの柩(六) Copyright 信天翁 2009-08-01 10:50:46
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