あたらしい太陽
服部 剛
夕暮れの窓辺から
あの煙突の上に昇り
空へ吸いこまれる
煙を見ていると
昨日
頭に来た誰かの一言や
恥ずかしかった自分の姿が
いずれ何処かへ消えゆくようで
ちっぽけな自分のことなど
どうでもよくなって来る
今夜も街の何処かで
幼子は
涙を忘れた
あどけない顔で眠るだろう
明け方の窓辺から
朝焼けの空に昇る
あたらしい太陽の
夢を見て
自由詩
あたらしい太陽
Copyright
服部 剛
2009-07-23 00:11:32
縦