ペンギン
コーリャ
  ほしぞらみたいに黙っていたら
  追憶が加速していった
  メリーゴーランドは架空の天気をかかげていた
  7月15日は存在すらしなかった
  とてもしずかに追い越されたニュートラル
  言葉にない場所から転送された
  ハッピーエンドが
  あんまりじょうずにてんびん座の擬態をしていたから
  七夕には
  気球がほしいですと書いた
  やがてやってくる幸いのきもちに
  リボンをかけられたらなとおもう
  小箱にしまってコーヒーテーブルなんかに配置したら
  部屋は水没していって
  プラネタリウムは海の話をしているんだ
おどっているのか?とおもったら
ただ手を泳がせてるだけだった
なにそれ?ときいたら
ペンギンと答えた
 
