コントロール
砂木

いらないんだろうか 私
と言う 不安げな顔
いるもいらないも 元がね
無くなるかもしれないんだし
と から元気全開で労働

誰にも言わないで
言っちゃいけないよ
そう言ったのに
どこかで 笑い話になっていて
創ったパズル はめこむと
どこかが こぼれ落ちていく
いつ泣けばいいのか笑えばいいのか
体重計にのっかって
大事なコントロール
夏用の靴下が守る通気に
支えられる体温

もう少し短くしてと言えなかったから
髪飾りのひとつでも新しくして
ささやかな戦闘態勢を整えよう

復讐より勝利より快感より名誉より
欲しいものがあると思いつつ 
お金がないと困るし

とりあえずあわせて 日々
残業を数えつつ
レシート貰っては捨て

消えて行く体にいかさまのような
安い慰めを与え ともどもに
道行きが終わるまで
誰にも言わないで
いるもいらないも もともと
創り話の中にいるのだしね
いつかの いつも





自由詩 コントロール Copyright 砂木 2009-07-19 21:40:25
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