人生のオプション
こめ

神の妨害がゆるされるのなら

この身を捧げることなんて

鉄と綿を天秤に架けることくらい

結果はわかっていたことだった

地下鉄の階段から見上げた

地上の灯りはとてもましにみえたな

美しい生命の輝きに

目を細める

いろあざやかな靴の模様

その靴でいったい何をふみつけ来たのだろう

放り投げるのは余分な

人生のオプション

実行された蘇生術

無益な争いが残すのは

火薬の臭いと血の色と

苦しみの合唱だけ

うたた寝して肩に乗っかる頭

また後でまた明日

そうまた何れ出会うからいえる

拍手の雨にこの体を満たせば

いつでもスポットライトの下

煙草に火をつけるのは

この場を煙てにごしたかったから

意外にあっさり死んでしまうのは

脆い欠陥商品だったってこと

そんなのクリーングオフ出来るはずなんかないよね

革命を望み掲げるのは

日の丸ではなく

蒼い地球の旗だった



自由詩 人生のオプション Copyright こめ 2009-07-19 01:12:24
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