フクスケ

日陰の中で
祠の供え物を
三毛が遠巻きにしている
昼下がり

夏の青空の飛行機雲が
長く長くのびている
その下で
三毛がまったりと
朝早くありついた
おかしら付きの煮干しの骨が
喉に引っかかっているのを
気にしている
昔は
泥棒猫と
さげすまれていたが
今は悠々自適で
ゆるゆるの長い欠伸をする


自由詩Copyright フクスケ 2009-07-17 20:07:54
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