妄想のジャンケンの結果
こめ

この僕を表すなんて

そんな物好きな奴らはいない

理由とか証明とか真実とか

そんな答えを求めた覚えはない

雨降り喜ぶのは

カエルとカタツムリと紫陽花位か

大概は夢の中で叶う職業

許しあうのは二人が

遠ざかっているのが分かったから

誰にもわからない速度でよみあげる

恋文には理解出来なければ

ただの早口言葉の行列

水時計はポタポタと

堕ちていった

認めたのは妄想のジャンケンの結果

今はどんな食べ物でも

体の隅から蝕んでいった

月食のときに笑うのは

それが本来の月の姿

一度だけ生まれたことに気付いたのであれば

それはあまりにも不可解なこと

都合の良いことを大声でいうやつらこそ

犯罪の予備軍

今解かれるのは人間の単細胞

そろそろ5時になるから家に帰らなきゃ

夕飯がなくなっちゃうよ

さよならと高くあげた手を振り

琥珀の道を急いで帰っていった



自由詩 妄想のジャンケンの結果 Copyright こめ 2009-07-15 00:21:55
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