(無題)
nonya
出口の見えないモノドラマ
無限大に広がる行間
暗闇色のボトルの中
いつまでも消えることのない気泡
秒針だけの目覚し時計
鳴るはずのない遠い約束
ミント味のする後悔の中
いつまでも報われることのないバタ足
前が見えないのは
前を見ていないから
後ろ向きで目を閉じたまま
呪文のように繰り返す
「明日になれば」
時は解決手段を持たない
悪夢を見続ける自由は
こぶしの中に握り締めてある
運命は食べ切ってしまえば
どれも割とおいしい
消化するのは腹の中に決まっている
明日はありとあらゆる今日の上に
平等に投げ出される
使い勝手は足の裏に書いてある