信号器の懺悔
邦秋

人通りの少ない交差点

全力の傾聴で聞こえる

「ジー」の音と共に働くのは

赤や青や時々黄色のランプ

こんな時間にも働く彼は

その姿が見えない場所でも

白の壁や灰のアスファルトを

赤や青や時々黄色に染めた


君の毎日が黄色く見えていたのは

ただ、僕自身が黄色の日々を

過ごしていたからなのだろうか


自由詩 信号器の懺悔 Copyright 邦秋 2009-07-12 00:34:48
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