積乱雲と日記帳
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職場
北側にある給茶室
窓の外から
もくもく、と音がした
お茶を注ぐ手を止めて
眩しいほうに目をやると
昨日までの雲とは
まさに雲泥の差の
白くて大きな積乱雲が
私に向かって手招いている
こんにちは、お久しぶり
いよいよあなたの出番だね!
私はにっこり挨拶した
いよいよ、夏
まぶしい鮮やかな季節
自宅
居間の奥の私の部屋
毎日つけてる
きれいなピンク色の日記帳から
コツコツ、って音がした
そうだった、忘れてた
今日の事
書かずに寝ちゃうとこだった
体調の記録
仕事や子供・友達のこと
私の心の色
モロモロ、いろいろ
私はお礼を言った
いつもありがとう!
あなたのお陰で
過去を振り返り、未来を創れるの
毎年、もくもく
毎日、コツコツ
繰り返す、繰り返す
雲は宇宙
日記は私
もくもく、コツコツ
続く、続く
続ける、続ける
その先に輝くもの
いつも信じて
ずっと求めて
もくもく、コツコツ