宇宙
女郎花

子宮のない君の膣を想像した時に
僕は茫漠とした宇宙をぴりぴりと感じた
アンドロメダ星雲が迫りつつある
その美しい宇宙に
僕は大量に精子を送り込もうと思っている
するとどうだろう
君の腹の中に
スターチャイルドが孕まれるのだ
僕は君を宇宙ごと抱きしめて
すると、君はうっとふざけるように喘ぎ
僕に軽くキスをする
全部、想像上のことじゃないかと
区役所の馬鹿が言う
言ってろ
豚のちんぽども
想像力がすべてを生み出すのだ

七十歳の
世界一自由な画家は語る
語ることで世界は生まれたのだ
さあ、僕は僕らのスターチャイルドを抱こう
すると僕は君の宇宙にするすると吸い込まれていく


自由詩 宇宙 Copyright 女郎花 2009-07-10 01:08:54
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