青い目覚め
ことこ

手をはなした風船は
青ざめた空にすいよせられた


耳鳴りに足をとられて
ずっと逆立ちしたままだったと
朝顔のつぼみが綻びて気がつく


汗をかいたグラスがそっと
海辺の風をつれてきていた


おかえりの声が聞こえなくても
私はもう悲しくなんかない


自由詩 青い目覚め Copyright ことこ 2009-07-04 23:51:46
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