やさしい気持ち
ことこ

舌の上でざらついたようかんの甘さは
窓辺でゆれる風鈴と似てる


初めて泣きながら目覚めた朝に
やさしい気持ちのありかを知った


あんざんではとても追いつかないくらいの
雨の染みた土がひそやかに香る


肺呼吸のしかたを教えてくれたのはあなただと
本当はずっと気づいていたの


自由詩 やさしい気持ち Copyright ことこ 2009-07-04 23:50:18
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