一行詩(十編)
板谷みきょう

自然体で生きられぬ 朝露も消えて

暁を覚えず穢土から浄土へ心焦がれて春の眠り

喩え乞食道のような身となれど満天の星

少子化の国家の空にたなびく鯉幟

愚かさに潜む賢さの種を見つけたくて

幸せな日々は銀河を駈けて去っていく

ボクは くたくたに 疲れてしまっているんだ

慌しくも春の日差し 寂しく雨の降りそぼる

侮ることもないけれど 魂を宿らせられるか人形使い

そういやこんなシーンはジョーの何処にもなかったな


自由詩 一行詩(十編) Copyright 板谷みきょう 2009-07-03 12:22:42
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