雨夜の郭
オリーヴ







雨日の闇は

底の見えぬ程に、深く



傘を打つ雫は
ひどく乾いた音をたてて


心まで

濡らそうとしてる



それは

儚いものを称え
明滅の郭を喩え
移ろう時を湛えて



恋しい者の名を呼ぶように


夜を幾千、ノックする










携帯写真+詩 雨夜の郭 Copyright オリーヴ 2009-06-30 22:17:01
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