渦
within
視点の定まらない太陽が見ている
青い海に沈んでいく
穴という穴から泡が立ち どんどん息が苦しくなる
助けて 手で水を掻きむしる 苦しい
苦しいよ 声にならない嗚咽が泡となって消えていく
流れは螺旋を描き
暗い海底へと誘い 内なる声だけが抗う
魂の収束
僕は再び断線する
ここにいることに誰も気付かない
渦のなかへ 静かに飲み込まれていく
自由詩
渦
Copyright
within
2009-06-28 11:06:24
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