掃除ロッカーはいつも狭くそして深かった
こめ

例によって煩う空間

屋上から堕ちる君の手を掴む

この糞熱い時に

体と体を密着させるなんて

キチガチだろうと答えを出した

喉が痛い苦しく悲鳴をあげるよ

叫び声は神にも届いてしまったらしい

洞窟の奥底の宝を取りに

マンホールの蓋を開ける

ドロドロに溶けた血液は逆流する

それは感情よりもどこか

憎悪に近かったと思った

掃除ロッカーはいつも狭くそして深かった

先生なんで人は生まれそして死ぬの?

そう問掛けても返ってくるのは

誤魔化した笑顔

大義名分を掲げるけれど

そんな大義などどこを探してもみつからなかつた

修羅の如く理性を保てないまま

また今日も狂喜が咲き舞う



自由詩 掃除ロッカーはいつも狭くそして深かった Copyright こめ 2009-06-28 00:45:00
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