非在の虹

荷を負う人々の足
裸足の足裏に小石のむごく食い込む
しかし頓着はない
人々が見上げているのは一羽の鷹

苦役に口を開き
前後の者を探す目は黄色い
荷の重さは刻一刻と変わり
頭上に日はないが鷹はいる

鷹 お前は眼下の営みを解さない しかし
空のその位置で葉陰の禽獣を見逃さず
空のその位置で枯れてゆく泉を見逃さない

塔のある世界から孤立し
鷹よ お前が欲しいものは気流だ 
肩怒らせる積乱雲がお前を見据える


自由詩Copyright 非在の虹 2009-06-16 17:44:00縦
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