氷上の月
瑠王

氷上に立ってから 足ははりつき
常もままならない

尚も失う感覚が 底をみせている
尚も遠のく戦意は既に 月をみせている

氷上の月となり 冷たい光をうつすのか
はりつく皮を剥いででも 冷たい淵に生きるのか
刺すような痛みは 如何ほどで私をひざまづかせよう

屈服が死であるというならば
氷上の月はどんなにあかいのだろう

一面の氷海に生きる 一粒の灯



自由詩 氷上の月 Copyright 瑠王 2009-06-12 16:51:14
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